2008 年 7 月 7 日
お金の出入り
お金の出入り(収入・支出)と、将来残っていくお金(利益や貯蓄)について考えてみます。
基本は、「入るを計りて出ずるを制す」ということでしょう。それは、国家の予算、支出(財政)であれ、企業(会計)、家庭(家計)の収入、支出であれ、同じです。
国の財政について見るならば、国の歳入(収入)の約65%は税金、印紙によるものであり、30%くらいが公債金(借金)です。その公債金(借金)を返したり利子を支払ったりするのに、歳出(支出)の約25%が使われています。国の借金が限りなく増加しているのに、国の債務にはなにも担保はありません。
国の歳入は、不足すれば、税収を上げ、借入を増やすのでしょうが、企業や家庭の収入は、そうはいきません。企業は、売上を増やす、顧客を増やす、経費を減らすと、あらゆる努力を重ねていくでしょう。
家庭の収入の増加を計るには、自営業者と給与所得者とでは方法は違います。しかし、どちらも、個人の努力ではどうすることもできない場合も多いでしょう。当面、「入る」を計れないときは、「出ずるを制する」しかありませんが、そこに限界があるのも自明のことです。
長期の予測にもとづく健全な収支、そして優先順位を取り違えないお金の流れを、今一度、仕事のなかでも考えてみたいと思います。